EA(FX自動売買)は決められたロジックで24時間取引してくれる非常に便利なツールです。EAによって特徴は違いますが、適切に管理し運用すればしっかり利益が出るもの。
ただ自動売買だからと言って(どんなEAであっても)完全放ったらかしはお勧めしません。EAの完全放置はリスクが高く、相場次第で大損を招く可能性もあるので注意も必要です。そこでEAで大損、あるいは破綻しないためにできることやポイントを損切りの考え方や対処方法も絡めてお伝えしてきます。
EA(FX自動売買)で大損しない為にできること
ロットをむやみに上げない
まず多くの方を見てきて言いたいこととして上げられるのが、EAのロットをむやみに上げないことです。
EA(FX自動売買)は、概ね証拠金に応じた推奨ロット(初期ロット)が決められているものですが、このロット数値を必要以上に上げないことはとても重要なことです。
例えばEAで推奨されているロット設定のまましばらく順調に利益が出ていると、つい「もっと稼ごう!」という欲も出てきて必要以上にロットを上げる方も一定数いたりします。というか、そうした方は思いの外多いです。気持ちはわかりますが。
また裁量トレードをされている方の場合だと、自分が勝てる「ここぞ!」というチャートパターンの時にはロットを上げて勝負に出ることもあるでしょう。しかしプログラムであるEAでは、そういった推奨以上にロットを上げようという考え、発想はリスクが大きいだけです。
相場は何が起きるかわかりません。ロット(初期ロット)はEAの適正値を守るようにしましょう。
パラメータの設定を(根拠無しで)変更しない
EAのパラメータの設定はEA開発者によって最適化されています。EAによってはパラメータの設定のある箇所の数値を変えることで、より利益を出しやすい設定にすることも可能ですが、それは逆にリスクと隣合わせです。
ご自身なりの根拠や、状況によってどのようにリスク対策をするか?といった方針があれば良いですが、そうで無ければ、無理にパラメータを変えない方が無難です。
損切りをする
EAで大損や破綻を避ける最も有効な対応の一つは、適切なタイミングで「損切り」をすることです。
確かに損切りは簡単ではありません。EAで保有したポジションが複数あり含み損も大きくなっている場合、なおさら判断が難しいでしょう。特にEAで多いタイプのナンピン型EAの場合、トレンドが長く継続していくと、含み損は膨らみつづけますからね。
ただトレンド相場が続く場合であっても、どこかで戻り目や押し目は来るわけで、そうしたタイミング(含み損が減ってきているタイミング)で、一部でも、全てでも、保有しているポジションを損切りするのはリスク対策としてはとても有効です。少なくとも全損は避けられますね。
そして相場が落ち着いたタイミングで(場合によっては少し資金を上乗せし)、EAの運用を再開をすれば良いです。
一般的に、相場はトレンドが3割、レンジが7割と言われています。その7割のレンジ相場、あるいはトレンド相場でも比較的価格の戻りが早い相場があれば、自動売買はしっかり利確していくので利益を積み上げられます。なので少ない3割未満のトレンド相場では、(利確できないポジションがある場合は)、さっさと損切りして凌ぐという考えです。
もちろん損切りすることで残高は減るので損切りばかりすると「損切り貧乏」になる懸念もあります。
ただ結果的に全損を免れるメリットは非常に大きいです。そして(資金が目減りしたとは言え)確実に資金は残りますし、相場の様子を見て再開すれば、成績を巻き返して利益を残せることに期待できるものです。
損切りは有効という体験
私のお客様の例を一つ上げると、その方はFX全くの未経験でパソコンも苦手という方でしたが、EAの初期ロットを推奨の半分の設定で、あるEAの運用をしてもらいました。
相場によって何度か含み損が大きくなった時もありましたが、何とそのときにざっくり全ポジションを損切りしてました。もちろん損切りの判断はお客様自身でされていますし、損切りした以外は設定もデフォルトで基本的にはフル稼働です。ただあまり損切りの根拠はなく、含み損の金額が大きくなったから切ったというかたちです。
しかし、それが結果的に良かったのか、通常時はEAがしっかり稼いでくれましたので100万円の資金で開始して半年くらいで170万円までになりました。
初期ロットの設定を下げていた分、EAの利益の増え幅は穏やかですが、それでもしっかり利益を出して出金していました。これも(少し強引ではありましたが)含み損の損切りをバッサリ切ったことが、資金を守り利益を増やした大きな要因になったと言えます。
ファンダメンタルズ的要素の影響が大きい時は稼働しない
そして損切り等とともに大事なことは、稼働したら危険なタイミングでは停止することです。例えば経済の重要指標があると短時間で一気にチャートが動くこともあり、EAの場合、それで大きな損失になる可能性もあります。
であれば、あらかじめそうした危険なタイミングでは動かさないようにするのが良いということですね。
通貨ペアによっても注意すべき指標は変わりますが、
- FOMC
- 雇用統計
- CPI
は特に注意ですね。円絡みの通貨ペアであれば、日銀の金融政策決定会合や総裁定例記者会見も注意が必要です。
どんな経済指標があるのか?については、「羊飼いのFXブログ」「みんかぶFXの経済指標カレンダー」等で確認すると良いでしょう。こちらの記事も参考にしてみて下さい。
相場の参加者が少ない時は稼働しない
上記と被りますが、相場に参加している投資家が少ないタイミングも注意が必要です。ちょっとしたことで大きく相場が動きがちで、テクニカルが効きにくく、これもEAにとってはリスクが上がります。
例えば、クリスマスシーズンや年末年始等が上げられますね。こちらの記事も参考にしてみて下さい。
チャートで相場判断(両建て、TP/SL設定等)
これは主にFXの裁量経験がある方ということになりますが、EAが稼働しているチャートを見て、チャートの動きから今後の相場を予想して対処するということです。
移動平均線を複数引いたり、ダウ理論等で判断したり、キリ番で判断したり等で、チャート上でトレンドの転換点を見極める方法はトレーダーによって様々です。私もチャートはローソク足表示にし、最低限の移動平均線等は引いているので、時々それで今後の相場を判断することはあります。
それで、
- 損切りのタイミングを図ったり
- 両建てで凌いだり
- SL(ストップロス)を設定して最悪の状況を回避する
といった対処を行うかたちです。
ただこれもある程度裁量の経験が無いとできないことですし、そもそも経験者とは言え、完全に相場判断ができることはありません。また「両建て」は状況によっては証拠金維持率を圧迫することにもなりますし、簡単では無いですね。
ただ裁量トレーダーはご自身の経験から、ある程度の相場判断は可能なので、損切り等の判断とあわせてチャートをしっかり見て対処するのは有効な方法の一つです。
追金をする
損切りとともにEAで大損を避けるために有効な手段の一つが「追金をする」ということです。追金することで証拠金維持率が上がりますので、相場が逆行していったとしても破綻リスクが減ります。
ただしこれはEAで扱っている通貨ペアや、そのEAの特性等もあわせて慎重に検討する必要があります。
例えば相場のトレンドが強いときは、追金してもそこまでリスク対策にならない場合もあります。それで最終的に破綻してしまうと、追金した分、損失が膨らむことにもなりかねません。
ですので、追金するにしても、損切りもあわせて行うことは検討した方が良いですね。それで証拠金維持率はより上がります。また場合によっては追金自体をやめる判断もありです。
まとめ
EA(FX自動売買)によって特徴は違うものの、完全放置はリスクが高いので稼働の管理、資金の管理は必要です。EAで大損、あるいは破綻を避けるためには今回紹介したポイントも参考に、EAの運用をしてみて下さい。
何より資産を守ることは非常に大事なこと。先の相場のことは分かりませんのでどういう対処が正解かというのはその時には判断が非常に難しいですが、相場によって含み損が膨らんでしまう状況になっているときは「損切り」は特に重要な考え方なのは間違いありません。これはEAに限らず「裁量」でも同じことですね。
自動売買ツールを期間限定で無料プレゼント中!
こちらのブログでは、優れた自動売買ツールを複数用意しており、いずれも無料でお渡ししています。
FXの知識があまり無い初心者の方から、FX経験のある中級者・上級者の方まで、投資スタイルや投資目的に応じて、爆益タイプから安定タイプまで、様々なタイプの優れたツールを用意しています。副業にもピッタリですね。
⏬ ⏬ ⏬
>自動売買ツールの全一覧・機能の詳細<
FX自動売買ツールやバイナリーツールの運用に興味のある方、無料で受け取りたい方、相談したい方は下記公式LINEアカウントに登録後、ご希望の自動売買ツールの名前を添えて、メッセージをください(私から運用開始された方には非常にお得な特典もご用意しています)。
ID検索:@606cgxhz
まずはご質問・ご相談をしたい方でも気軽に登録ください。